OBSERVATORY REPORT No. 1
サイトは何も変えていないのに、
AI に根拠にされる割合が半分になった。
2026年10月10日、Gemini が答えに使うモデルが、頼んだものとは別の版(gemini-3.6-flash)に入れ替わりました。前後で、検索が走った割合は 97.9%→71.7%、1つの答えが根拠にしたサイトは平均 11.6→5.2、ブランドが根拠にされた割合は 17.0%→8.6% になりました。名前が出た割合はほぼ変わりません。同じ期間の ChatGPT は変わりませんでした。
Gemini:入れ替わりの前と後
| 指標 | 前(gemini-3.5-flash) | 後(gemini-3.6-flash) |
|---|---|---|
| 検索が走った答えの割合 | 97.9% | 71.7% |
| 1つの答えが根拠にしたサイト(平均) | 11.6 | 5.2 |
| ブランドの名前が出た割合 | 58.6% | 61.9% |
| ブランドのサイトが根拠にされた割合 | 17.0% | 8.6% |
観測しているカテゴリの 90% で、根拠にされた割合が下がりました。
同じ期間の ChatGPT(gpt-5.6-luna)
| 指標 | 前 | 後 |
|---|---|---|
| 検索が走った答えの割合 | 96.9% | 96.5% |
| 1つの答えが根拠にしたサイト(平均) | 3.4 | 3.2 |
| ブランドの名前が出た割合 | 36.2% | 35.3% |
| ブランドのサイトが根拠にされた割合 | 23.3% | 22.9% |
ChatGPT でも同じ質問を聞いているカテゴリでは、モデルは変わらず、数字もほぼ変わりませんでした。動いたのはサイトの側ではなく、Gemini の側だと読めます。
何が起きたか
KnownFor は、業種ごとに同じ質問を毎日 AI に聞き、答えごとに AI が示したモデルの名前を記録しています。2026年10月10日(日本時間の夜)から、こちらは gemini-3.5-flash を頼んだままなのに、答えに示されるモデルが gemini-3.6-flash に変わりました。
同時に、Gemini が答えの前に検索する割合が下がり、1つの答えが根拠にするサイトの数が半分ほどになりました。名前が出る割合はほとんど変わらず、サイトが根拠にされる割合だけが約半分になりました。
企業にとっての意味
- サイトを何も直していなくても、AI に根拠にされる割合は大きく変わることがあります。前後を比べるときは、まず AI のモデルが変わっていないかを確認してください。
- 根拠にされる枠が減ると、残った数少ない枠に入れるかどうかの差が大きくなります。自社の数字だけでなく、市場全体の動きを引いた差で見る必要があります。
- 名前が出ていても、根拠が他社のページなら、AI が語る御社の姿は他社の言葉で作られます。名前と根拠は、分けて測る必要があります。
数え方と限り
- 市場の観測網で、業種ごとに同じ質問(社名を入れない質問)を毎日聞いた答えを数えました。エラーの答えは除きます。
- 「前」は 2026年10月5日〜10日(切り替えの前)、「後」は 10月10日(切り替えのあと)〜19日です。
- 「名前が出た割合」「根拠にされた割合」は、答えごとに、観測しているブランドのうち名前が出た(サイトが根拠にされた)ものの割合です。
- 観測しているのは日本の市場の一部の業種で、期間はまだ短い数字です。件数・業種の名前・質問は、観測の規模が一定に達するまで公表していません。
- AI の各社のモデルの名前は、答えに示された表示のままです。KnownFor は Google・OpenAI と関係がなく、推奨や承認を受けていません。